修繕積立金が安いマンションはお得?中古マンション購入で確認したいポイント
2026.9.19スタッフコラム
中古マンションを見比べていると、 物件によって「修繕積立金」がかなり違うことがあります。
例えば、同じような広さのマンションでも、 毎月の修繕積立金が1万円以下の物件もあれば、 1万円を大きく超える物件もあります。
住宅ローンに加えて毎月支払うお金なので、 「できれば安いマンションの方がいい」と思うのは自然です。
ただ、中古マンションの場合は、 修繕積立金の金額だけを見て「安い=お得」と判断しない方がいい と思います。
そもそも、何のために払っているお金?
マンションは、お部屋の中だけを維持すればいいわけではありません。
外壁や屋上、廊下、エレベーター、給排水設備など、 建物全体を長く使うために定期的な修繕が必要になります。
その将来の工事に備えて、 マンションの所有者が毎月積み立てているのが 「修繕積立金」です。
月額だけを見ると分からないことがあります
例えば、次の2つのマンションがあったとします。
| 確認項目 | マンションA | マンションB |
|---|---|---|
| 現在の修繕積立金 | 月8,000円 | 月15,000円 |
| 将来の値上げ | 数年後に値上げ予定 | 現在のところ大きな変更予定なし |
| 大規模修繕 | これから予定 | 直近で実施済み |
これはあくまで分かりやすくするための例ですが、 現在の月額だけを見るとマンションAの方がお得に見えます。
でも、購入後に積立金が上がる予定だったり、 近いうちに大規模修繕を控えていたりすると、 見え方は変わってきます。
そこで見ておきたいのが「長期修繕計画」
中古マンションを検討するとき、 修繕積立金とあわせて確認したいのが 「長期修繕計画」です。
簡単にいうと、
「これからマンションのどこを、いつ頃修繕する予定なのか」
「そのために、どれくらいのお金が必要になりそうなのか」
を長期的に考えた計画です。
国土交通省でも、 長期修繕計画と、それに基づく修繕積立金について ガイドラインを公表しています。
大阪市はマンション管理のどこを見ている?
大阪市には、 マンションの管理計画が一定の基準を満たしている場合に認定する 「管理計画認定制度」があります。
2026年4月からの大阪市の認定基準を見ると、 単に「修繕積立金がいくらか」だけを見ているわけではありません。
例えば、こんな項目があります。
- 管理組合の集会が年1回以上開催されている
- 管理規約が作成されている
- 管理費と修繕積立金などが区分して管理されている
- 長期修繕計画の期間が30年以上ある
- その期間内に大規模修繕工事が2回以上含まれている
- 計画全体で見た修繕積立金の平均額が著しく低額ではない
もちろん、 認定を受けていないマンションだから問題がある、 という意味ではありません。
ただ、大阪市の基準を見ても、 マンションは「毎月いくら払うか」だけではなく、 将来まで管理できる計画になっているかを見ることが大切 だということが分かります。
気になるマンションがあったら、ここを確認
実際に中古マンションを検討するときは、 修繕積立金の金額を見て終わりではなく、 できれば次の内容も確認しておきたいところです。
購入前のチェックメモ
□ 現在の修繕積立金はいくら?
□ 今後、値上げする予定はある?
□ 長期修繕計画は作られている?
□ 前回の大規模修繕はいつ?
□ 次回の大規模修繕はいつ頃?
□ 現在どのくらい積立金が貯まっている?
こうした情報は、 販売図面だけでは分からないこともあります。
購入を具体的に検討する段階になったら、 管理関係の資料も含めて確認していくと、 マンション選びの判断材料が増えます。
高ければ安心、安ければ危険でもありません
ここまで読むと、 「じゃあ修繕積立金が高いマンションを選べばいいの?」 と思われるかもしれません。
それも少し違います。
マンションの規模や築年数、 設備、機械式駐車場の有無などによって、 必要な修繕費は変わります。
大切なのは金額そのものより、 そのマンションの将来の修繕計画に対して 無理のない積立になっているかを見ることだと思います。
中古マンションを見ていて気になることがあれば
「この修繕積立金って安すぎない?」
「将来値上がりする予定はある?」
「長期修繕計画って、どこを見ればいい?」
価格や間取りだけでは分からない部分も含めて、 購入前に一緒に確認していきましょう。
参考情報
※本記事は2026年9月時点で公表されている情報をもとに作成しています。 マンションごとに修繕計画や管理状況は異なります。 実際に購入を検討される際は、対象マンションの最新資料をご確認ください。
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